〜災害レポート〜4月6日
コラム執筆者

NPO法人せんだいファミリーサポート・ネットワークト 代表理事

伊藤 仟佐子(いとう ちさこ)

マミサミのみなさまへ
たくさんの義援金ありがとうございます。
昨日久々のお休みで、ようやく車にガソリン満タンにすることができたので、被害の大きかった支援センターの様子を見に行ってきました。(被害の大きかった石巻市の隣の東松島市です)電話ではやり取りしていたのですが、職員のみなさんの顔が見たくて出かけてきました。
やはり報道では伝えきれない悲惨な現状を目の当たりにしてきました。
それは臭いです。 まだライフラインも一部しか復旧しておらず、もう3週間以上たつのに、おフロにも入れない状態が続いています。スタッフの方々も臭っていましたが、そのスタッフの方々が臭うんですという避難場所に連れて行ってもらったのですが、地べたに新聞紙やダンボールをひいて、その上に布団や毛布をひいて過ごしていました。あの環境では生きていく気力もなくなってしまいそうです。
テレビに映る避難所は明るくて快適な所だと思ってください。
それと瓦礫の山です。車で走っても走っても瓦礫の山が続き、復興の気持ちがくじけそうになるくらいの量で、それがすべて泥まみれでした。折り重なった車もそのままの状態でしたし、時間と人が必要だと感じました。(私が行ったところはそれでもかなり被害の少なかった地区だったのですが)
支援センターの職員と話しをしてきたのですが、支援センターに通っていたお母さんたちの中にお子さんをなくされた方がたくさんいて、かける言葉もみつからなかったと、涙していました。 幼稚園バスが園児を乗せたまま津波に流されてしまったり、石巻市では支援センターが海のすぐそばだったので、跡形もなくなってしまったとのことでした。
その話しを聞いて、みなさんからのお金を、子どもを亡くしたお母さんたちにつかえないかと考えました。
以前子どもを亡くしたお母さんたちの会に参加させていただいたことがあったのですが、話しをすることで気持ちを整理していく。子どものことは忘れる必要はないんだよ。生まれてきてくれたこと、母親になったことが、本当によかったって思えるようにという、ワークショップをしていました。
そんなことを、もう少し先になりますがやっていきたいなって、支援センターの職員と話しをしてきました。
井上先生、みなさん、このようなワークショップをご存知であれば教えてください。
フラウさんで、特集を組んでくださるということで、先日電話取材を受けました。その話しを職員にしたところ、すごく喜んでいました。職員全員でがんばろうというメッセージを持って写真を撮りました。ひろばの写真と一緒に送りますので、掲載してもらえると嬉しいです。
では、よろしくお願いします。

おすすめの記事