〜災害レポート〜4月15日
コラム執筆者

NPO法人せんだいファミリーサポート・ネットワークト 代表理事

伊藤 仟佐子(いとう ちさこ)

皆さんへ

ブザーの件、千々松さまみなさんよろしくお願いします。これから絶対に、大量に必要になります。

震災の被害は地震や津波だけではありません。
その後の人的被害、報道などでは一切伝えられていないことがたくさんあります。

地震直後は誰もいなくなったお店から商品が盗み放題でした。
死体から財布が抜き取られ現金だけとって捨ててしまうので、身元の判明が大幅に遅れました。お金になりそうなものは全部剥がされていたそうです。
ガソリンがなくなったと報道されると、津波で打ち上げられた車から次々とガソリンが抜き取られていきました。

避難所は女性にとっては安全な場所ではありません。地震から2~3週間後にはいろいろな事件の話が聞こえてくるようになりました。まだまだストレスの多い生活を強いられ、家も仕事もなくなってしまった人たちが自分達よりもっと弱い人に暴力を振るったりするのは今後増えると思います。自殺者も増えます。

一生懸命頑張っている人がいる反面、悪い事をたくらむ人もたくさんいるのが現実です。

子どもを亡くしたお母さん、被災にあったお母さんたちを支援するプロジェクトが少しずつ動き始めています。 星の会という子どもを亡くした親の会の代表をしている、北九州市立療育センターの歯科医武田先生が、5月の頭に来てくださり現地の人の話を聞いてくださることになりました。
仙台でもぜひ協力したいという強力な助っ人が名乗りをあげてくださっていますので、少しずつチームづくりをはじめようと思っています。
今後みなさんからの義援金をプロジェクトに使いたいとおもっていますので、今後動きはご報告していきますね。

それと、濱砂さんから紹介の境さんの絵本が後2週間ぐらいで届くと連絡が入りました。

いいこともたくさん進んでいますので、自分たちのやれることを一つずつやっていくだけです。

では、またメールします。

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