第1回 ピンクリボンを知っていますか?
コラム執筆者

NPO法人マザーシップ 代表
医療法人社団正裕会 理事長
井上レディスクリニック  院長
リボーンレディスクリニック 理事長

井上 裕子(いのうえ ゆうこ)

「ピンクリボン」を知っていますか?

最近、街やメディアで「ピンクリボン」を見かけませんか?2月に上映されて話題になった邦画「余命」は妊娠と同時に乳がんが再発した女性の物語でした。「がん」と言う病気は高齢者になってからかかると思いがちですね。乳がん・子宮がん・卵巣がんなどの婦人科がんは若年者の意外と多いんです。特に乳がんは日本でも欧米諸国並みに急増、毎年4万人が発症、1万人が乳がん死と報告されています。日本では30~64歳の女性のがん死の臓器別1位が乳がんです。

アメリカでは7人に1人の割合、日本では18人に1人が生涯に乳がんにかかるといわれています。乳がんの家族が亡くなった事を悼んで始まった「ピンクリボ ン」運動はアメリカで始まり、全世界中に広がりました。乳がん死を減少させるため、乳がんについて知ること、乳がん検診率を上げること、乳がんの患者さん や家族の事を思いやる事を目的としています。10月は世界的ピンクリボン月間として、東京タワーがピンク色の照明になるなど、さまざまなイベントが行われ ています。知って欲しいのです。乳がんは決して怖い恐いがんではないのです。早期発見すれば殆ど助かります。おっぱいだって失うことはありません!治療が終われば出産だって可能です。ママ世代、プレママ世代の女性にぜひぜひ婦人科がん検診を受けて欲しいのです。お友達誘って乳がん検診、ママピンクリボン運動を4月からスタート!!!

こうのとり裕子ドクターより

乳がんのお勧め検診方法、経済的に検診を受ける方法、知っておきたい予防?乳がんの治療法、乳がんになった時のサポートなど産婦人科の診察室から、他の婦人科がんのエピソードも合わせてご紹介します。次号では効果的な乳がん検診についてご紹介します。

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